アルゴリズム取引は既にあらゆる市場に入り込んでいます。このことが中央銀行による介入を昔よりも困難にしているのではないでしょうか?例えば、介入によりボラティリティが急上昇すれば流動性が一時的に低下する可能性があるりますが、流動性の急激な低下は、アルゴリズム取引全盛の現代の市場においてフラッシュ・クラッシュを引き起こしかねません。一歩間違えばヘッジファンドや投資銀行を次々とふっ飛ばしてしまう危険性すら・・・。
アルゴリズムは日々洗練されており、1987年にプログラム売買がもたらしたといわれるブラックマンデーの様なことは起こらないだろうと言う人達もいたのに、実際、2010年5月6日には、流動性の急激な低下によってダウが数分間で1000ドル近く暴落したこともありました。結局のところ、ソロスがプログラム売買の危険性を指摘した20年間以上前から何も変わっておらず、売買高とリスクだけが膨らんでしまったんでしょうね。
(8/26に記入)