2013年4月5日金曜日

海運・造船関係の事実の羅列

世界的にみて、
鋼材市況は過剰供給が原因で依然下落基調のようです。
そうなると、当然石炭市況も軟調で、ここのところ大きく下げています。
非鉄を見ると銅もアルミも在庫増が鈍化して下落しています。
天然ガスはもう2年間も下げ続けています。
石油は歴史的に見れば高止まりの水準ですが、上げてはいないようです、今のところ。
金は半年前にピークアウトした可能性もありますが、わかりません。

用船市況は回復を続けていましたが、ここ数日を見ると、そろそろ一服かもしれません。
バルカー船価は新造船も中古船も横ばいかやや上昇基調の様に見えます。
石炭市況は悪いものの、石炭輸送向けのパナマックスの購入は活発化しています。
石油は下がってはいないものの、オイルタンカー市況は極めて厳しいようです。
LNGは輸送活発化の期待がありLNG船の新造や用船契約の話題がよく報じられています。
ただアフリカ諸国でのLNG開発に遅れが生じたため2014年は船腹が供給過剰になりそうです。

新造船発注は中国離れが加速し、ジャパン・プレミアムが回復してると今週も記事がありました。
韓国の海洋プラント受注は今年に入って大きく減ってますが、これから増えると言ってます。
大宇造船海洋は先月受注ゼロだったようで、ウォン高が響いているようです。
逆に日本の造船各社は、市況の底打ち感と円安傾向を見極めるため受注を手控えています。
既に先2年分以上の船台を完売した造船所もあるとのことで、非常に賢明な判断です。
韓国STXグループは1月に造船子会社STX OSVを伊フィンカンティエリに売却しました。
更に韓国最大の不定期船社STXパンオーシャンも売却しようとしましたが、応札無しでした。
日本の船社はまだわりと体力が残っているためバルカーの減船でなんとか乗り切れそうです。