日本海事新聞 2012年2月19日(火)
日本出し欧州西航の2013年シーズンの契約交渉が本格化しているが、船社側は主力の自動車関連品を中心に運賃底上げを実現させたい意向だ。関係者によると、大手荷主との交渉で12年シーズンを上回る水準で運賃提示がなされている模様。欧州西航は円安傾向が進んでいることもあり、船社の日本出しへの注目は高まっている。交渉の先行きはまだ未知数だが、値下げは回避する姿勢で臨む構えだ。
円安で自動車関連部品や完成車部品の荷動きが活発化するとの見通しから、自動車関連中心に運賃の値上げ気運が高まっているようです。中国の政情不安や経済の停滞、韓国のウォン高傾向から、運賃が安定している日本出し貨物に対して特に評価が高まっているというのもあります。とはいえ、今年は超大型貨物船が相次いで竣工するので、船腹の需給は緩むと考えられますので、楽観は禁物のようです。