2013年2月20日水曜日

ヒュンダイ重工、1月の受注高は前年の12倍も・・・

日本海事新聞 2012年2月19日(火)
 現代重工業がまとめた1月の同社造船部門(シップビルディング部門)受注高は9億ドルとなった。前年1月実績(7600万ドル)の12倍に膨らんだ。隻数は9隻で、内訳はカナダのシースパン向け1万4000TEU級超大型コンテナ船5隻のほか、特殊船3隻、LPG(液化石油ガス)船1隻。前年1月はLPG船1隻だった。現代重工造船部門は2012年、受注額が61億ドルと目標額の約7割にとどまった。今年は1月から積極受注に動いている。 1月に受注した超大型コンテナ船5隻は、受注額が計6億ドル規模。15年から順次引き渡す。台湾の陽明海運が用船する。契約は、同型船5隻を追加建造できるオプション付きで、さらに受注につながる可能性がある。

 12年の第4四半期に赤字転落したヒュンダイ重工が一生懸命受注を増やしているみたいです。幸先いいスタートですが、13年の受注は全部門で297億ドル(前年比52%増)を目指しているということなので、これでもかなり厳しそうです。造船部門は78億ドル(26%増)とまだ現実的な目標です。しかしオフショア・エンジニアリング部門は60億ドル(190%増)に目標設定しているにもかかわらず、受注残高は1月末段階で2億ドル(僅か1隻)、しかも目標に見合った技術力もありません。ウォン安の時期ならいざしらず、今のままウォン高基調が続けば目標達成は更に遠のくでしょう。