日本海事新聞 2012年1月22日(火)
航空貨物運送協会(JAFA)がまとめた2012年(1-12月)の日本発の輸出航空混載貨物実績は、重量が前年比9%減の91万2367トン(未報告企業1社の実績を除いた数値で比較、以下同)となり、3年ぶりに100万トンを割り込んだ。主力の電子部品関連が円高の長期化で生産拠点が海外にシフトしたのが響いた。上半期は前の年にあったタイ洪水関連の緊急輸送で取扱量を押し上げたが、下半期には一段落。香港、台湾への液晶関連のスポット輸送もあったが、全体の底上げにつながらなかった。12年12月は前年同月比20%減の6万8522トンで、11カ月連続の前年割れだった。(以下略)
去年は予想通り、欧州向けの航空混載貨物が24%減と絶望的に減ってしまっていたようです。ドイツが25%減、ベネルクス3国が30%、英国、フランス、イタリアも2桁減でした。また、中国と韓国も16-17%減と低迷しました。これは、欧州向けの情報機器輸出が低迷したことで日本からの電子部品の輸入が大幅に減ったことが主な要因でしょうか。なお、12月は更に低迷しているようです。