日本海事新聞 2012年1月21日(月)
国内船主が融資を受けている船舶ファイナンスで、金利上昇の懸念が浮上している。政府がインフレ目標を設定していることで、今後、円金利が上昇する可能性があることが主因。2000年以降、国内船主は低金利の円建て融資で船舶を建造、円高に対応してきた背景がある。「今後、金利が上昇すれば円安効果を相殺しかねない」(国内船主)との指摘も出ている。(以下略)
金利が1%上昇するとドル円で7円の円高と同じ影響があると言われています。せっかく1ドルが76円から90円に戻っても、2%のインフレターゲットならば場合によっては2%以上の金利が上昇となり意味がなくなってしまいます。海運各社の財務諸表を見る際には、金利上昇リスクに対してどのくらい耐性があるのか注意する必要が出てきたと頭の片隅に置いておいたほうがいいかもしれません。